通信手段の比較

目次

通信機能付き充電器の通信手段比較

充電器の通信機能で使われているLTE/携帯回線・Wi-Fi/Bluetooth・LAN・RS485 について知っておくべきポイント(長所・短所・トラブル要因・施工性・コスト感)を整理しました。

1. LTE / 携帯回線

  • 良い点
    • 設置場所にインターネット回線がなくても利用可能(独立性が高い)
    • 広域での接続が可能(遠隔監視や課金システムとの連携に有利)
    • 通信速度が比較的安定
  • 悪い点
    • 毎月の通信費(SIM契約)が発生する
    • 電波状況に左右される(地下駐車場や山間部などでは不安定)
    • 通信モジュールのコストが高め
  • トラブル要因
    • 電波不良(アンテナ設置位置の影響)
    • SIM認証や契約切れによる通信断
    • ファーム更新やセキュリティパッチが必要
  • 導入しやすさ / コスト感
    • 施工:配線工事不要で簡単
    • 初期コスト:中~高(モジュール+SIM契約)
    • ランニング:月数百円~数千円/台(万は異常)

2. Wi-Fi / Bluetooth などローカル無線

  • 良い点
    • 設置場所に既存の無線LAN環境があれば安価で利用可能
    • 初期費用が安い(モジュール単価が低い)
    • Bluetoothはスマホ連携や近距離制御に便利
  • 悪い点
    • Wi-Fiは電波干渉やセキュリティ設定でトラブルが発生しやすい
    • Bluetoothは通信距離が短く常時接続用途には不向き
    • 既存のインターネット回線やAP環境が前提となる
  • トラブル要因
    • SSIDやパスワード設定の不一致
    • 電波干渉(他のWi-Fi機器との競合)
    • ファーム更新による互換性問題
  • 導入しやすさ / コスト感
    • 施工:LAN工事不要(電波範囲にAP設置必須)
    • 初期コスト:低~中(Wi-Fiモジュールは安価)
    • ランニング:ほぼゼロ(回線は既存インフラ依存)

3. LAN(有線イーサネット)

  • 良い点
    • 通信が安定し速度も十分
    • セキュリティ性が高い(閉域ネットワーク構築可)
    • PoE対応なら電源と通信を一本化可能
  • 悪い点
    • LAN配線工事が必要で施工性が悪い
    • 駐車場など屋外環境ではケーブル保護が必須
  • トラブル要因
    • ケーブル断線やコネクタ腐食
    • ハブ/ルーターの電源断
    • ネットワークアドレス設定ミス
  • 導入しやすさ / コスト感
    • 施工:難(LAN配線必須・防水工事も考慮)
    • 初期コスト:中(ケーブル・スイッチ・施工費)
    • ランニング:低(自社ネットワーク利用可)

4. RS485(シリアル通信・Modbus等)

  • 良い点
    • 長距離でも安定(数百mまで通信可能)
    • ノイズに強い(工場や屋外環境に適合)
    • システムのシンプルさ(マスター・スレーブ構成)
  • 悪い点
    • 通信速度が遅い(数百kbps程度)
    • IP系システムとの接続にはゲートウェイが必要
    • 配線が必要
  • トラブル要因
    • 極性間違いによる通信不能
    • 複数機器接続時の終端抵抗設定不備
    • ケーブルのシールド不良によるノイズ影響
  • 導入しやすさ / コスト感
    • 施工:中(専用配線必要だがLANよりシンプル)
    • 初期コスト:低~中(モジュール安価、施工費はかかる)

ランニング:低(閉域ネットワーク)

長所・短所 比較表

通信手段

長所

短所

トラブル要因

導入容易性

通信コスト感

LTE/携帯回線

配線不要・遠隔対応・トラブルが少ない

通信費あり、電波依存

電波不良、SIM不具合

◎(簡単)

初期:中~高 / 維持:中

Wi-Fi/Bluetooth

安価、既存環境活用

電波干渉、距離制限

認証エラー、干渉

○(無線設定必要)

初期:低 / 維持:低

LAN

高速安定、セキュア

配線工事必須

ケーブル断線、設定ミス

△(工事負担大)

初期:中 / 維持:低

RS485

長距離安定、堅牢

遅い、ゲートウェイ要

極性逆、終端不良

△(配線必要)

初期:低~中 / 維持:低

補足コメント

  • 携帯回線(LTEなど)
    • 導入から運用までで最もトラブルが少ない通信手段。
    • 増設や将来の拡張も容易で、公共インフラ・大規模導入に特に推奨。
    • 「通信コストが高い」という印象は、実際にはサービス提供者のマージンが大きいためであり、純粋な回線費用自体はそれほど高額ではない。
  • ローカル無線(Wi-Fi/Bluetooth)
    • 機器自体のトラブルや、上位システムとの接続不具合などで安定性に欠ける。
    • 安価に導入できるが、運用リスクを理解して採用すべき。
  • ローカル有線(LAN/RS485)
    • 無線と同様のシステム的トラブルに加え、工事費用が高額になりやすく、増設も大変。
    • 特に屋外・駐車場などでは配線の保護や施工費が大きな負担。
  • 総合的な見解
    • ローカルNW(無線・有線)は「システム運用」だけでなく「ハード保守体制(機器・配線)」も必要になるため、維持管理の観点からは非推奨。
    • 個人的には LTEなど携帯回線を基本に選択 するのが最も安心。

まとめ

充電インフラ市場はこれからです。

各種サービスや様々なシステムと連携し発展できるインフラを整備しましょう。

充電器、通信、システム、電気設備から施工まで最低限な知識が必要です。

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